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弁護士の交通事故コラム 2014年12月アーカイブ

長崎の交通事故発生件数等(H26.11末時点)

1.はじめに
 これから、年末年始を迎えますが、年末年始は、1年間のうちでも、最も交通事故が発生しやすい期間だといえます。
 なぜなら、年末年始には飲酒の機会が増えますが、それに伴って飲酒運転や酒気帯び運転も増えるからです。また、年末年始は外出の機会などが増えますし、休暇中ということで気の緩みが生じやすいからです。
 そこで、年末年始の交通事故を防止するための注意喚起として、長崎県における現時点の交通事故発生状況についてご紹介しておきます。
 なお、以下でご紹介する情報は、長崎県警(長崎県警察)が公開している、平成26年1月末時点の情報を元にしています。


2.交通事故発生状況
 長崎県警によると、平成26年11月末時点で、交通事故発生件数は5791件、死者数は47人、負傷者数は7454人でした。
 なお、平成25年11月末時点で、交通事故発生件数は6390件、死者数は43人、負傷者数は8274人でした。
 昨年と今年を比較すると、交通事故発生件数と負傷者数は減少していますが、死者数は増加しています。
 このことからすると、交通事故発生件数が減少しているというのは良いことですが、重大な事故の数はむしろ増加しているといえますので、その点で注意が必要です。


3.交通事故の発生原因等
 交通事故の発生原因については、安全運転義務違反が最も多く、全体の約75%を占めているそうです。なお、安全運転義務違反とは、脇見運転やぼんやり運転などです。最近は、携帯電話やスマートフォンの操作による脇見運転も増加していると思われますので、みなさん気を付けましょう。
 その他の特徴としては、交差点ではなくカーブや直線道路での死者数が増加していること、高齢者の死者数が減少したことなどが挙げられるようです。


4.県北について
(1)各警察署管内の発生件数
 上記2の発生件数のうち、長崎県の県北地区については、佐世保署管内では532件、早岐署管内では340件、相浦署管内では121件、江迎署管内では116件、松浦署管内では50件、平戸署管内では61件、川棚署管内では136件、西海署管内では78件だったそうです。

(2)各道路の発生件数
 上記2の発生件数のうち、長崎県県北地区に関するものとしては、例えば、西九州自動車道で29件、西海パールラインで5件、指方バイパスで0件、小迎バイパスで2件の交通事故が発生しました。


5.最後に
 当事務所では、数多くの交通事故案件を取り扱っておりますが、1人1人のドライバーのみなさんが自覚と責任感を持って安全運転を心がけ、交通事故の発生が未然に防がれることを願っています。 


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