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弁護士ブログ
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長崎家庭裁判所と弁護士との協議
1 はじめに
長崎家庭裁判所(佐世保支部も含む)では,数多くの家事事件や少年事件を取り扱っているところ,各事件には,弁護士が数多く代理人(訴訟代理人・手続代理人)ないし付添人として関与しています。
そこで,長崎家庭裁判所と長崎県弁護士会は,定期的に,家事事件等の運用について,連絡会を実施しています。
同連絡会では,家事事件をより良く運用するための裁判所から弁護士に対するお願い事項や,その他裁判所と弁護士の間の協議事項などについて話し合いがなされています。
2 家事事件について
(1)成年後見について
成年後見について,弁護士は,後見開始の審判の申立代理人として関与したり,後見人候補者として関与したり,成年後見人として選任されることによって関与したりします。
そこで,成年後見案件を適切に運用するために,弁護士が具体的にどのように関与していくべきかなどについて,協議がなされています。
(2)遺産分割事件や寄与分事件について
長崎家裁の遺産分割事件等について,調停事件(遺産分割調停など)や審判事件(遺産分割審判など)があり,弁護士も多く関与しています。
その中で,弁護士から裁判所に対して,証拠書類を提出することも多いです。そこで,弁護士が裁判所に証拠書類(書証や証拠説明書等)を提出する場合のルールなどについて,長崎家裁と長崎県弁護士会では協議をしています。
(3)その他家事調停事件について
その他,家事調停事件などについて,弁護士会から裁判所に対して,終了時刻等に関する要望等が出されたり,第1回期日の運用に関する要望等が出されており,その点についても協議がなされています。
(4)その他
その他,子ども手続代理人の案件,親権停止事件,未成年後見人選任事件,手続代理委任状の取扱い,人事訴訟事件(訴状の記載方法等),その他の事項についても協議がなされました。
3 少年事件について
長崎家裁(佐世保支部等も含む)では,数多くの少年事件も取り扱っています。少年事件について,弁護士は,付添人(国選付添人も含む)等の立場で活動をします。
そこで,長崎家裁と長崎県弁護士会との間で,最近の国選付添人対処事件の事件数や選任件数を確認したり,運用に関する裁判所・弁護士会双方の要望等についても話し合いがなされました。
4 最後に
当事務所では,離婚の案件や相続の案件など家事事件の件数が多いことから,日頃の業務の中でも,長崎家裁佐世保支部の書記官さんや調査官さん,調停委員さん等と様々なことをお話しさせていただいております。
裁判所も弁護士も,立場こそ違いますが,同じ手続に関与して紛争を解決するという意味では同じ目標に向かって協力をしております。
今後も,様々なレベルで,裁判所側との協議を続けていきたいと思います。
(竹口・堀法律事務所) 2015年5月 1日 18:54