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佐世保市は,現在「特例市」(施行時特例市)として中核的な都市としての機能を果たしていますが,「特例市」という制度が廃止され,「中核市」の要件が緩和されたこと等に伴い,中核市への移行を目指しています。
佐世保市としては,平成28年4月をもって中核市へ移行することを予定しており,現在手続中です。
なお,中核市であるためには,人口が20万人以上でなければなりません。中核市という制度の目的は,規模や能力が比較的大きな都市の権限等を強化すること等です。
現在,中核市は,九州内に6市ありますので(長崎市など),佐世保市はこれらに次ぐものとなりそうです。
佐世保市が中核市になれば,県の権限等の一部が佐世保市に移譲されます。取り扱う職務の範囲が拡大することについてどのように対応していくかという課題はありますが,権限の拡大により,北部九州における佐世保市の中核的な都市としての位置づけはより高まると思います。
中核市に認められている権限としては,例えば,保健衛生に関する事務,福祉に関する事務,教育に関する事務,環境に関する事務,まちづくりに関する事務(屋外広告物に関する事務等)等があります。
佐世保市としては,まちづくりにも力を入れていますので,今後のまちづくりについて市民も含めた議論がさらに活発となると思われます。
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