法律用語集
不貞行為
1.
不貞行為
とは
「
不貞行為
」とは、婚姻している者の貞操義務に反する行為のことですが、具体的には、性交渉のことです。
例えば、Aさん(女性)が、Bさん(男性)にCさんという妻がいることを知りながら、Bさんと性交渉をしてしまった場合、AさんとBさんは、Cさんに対して
不貞行為
を働いたということになります。
2.Aさんの責任
上記の例の場合、Cさんは、Aさんに対して、
不貞行為
を理由として、不法行為(民法709条)に基づく損害賠償請求(
慰謝料
請求)を行うことができます。
3.Bさんの責任
不貞行為
は、民法で定められた法定
離婚
原因の一つです。上記の例の場合、一方配偶者であるBさんに
不貞行為
があったとして、他方配偶者であるCさんは、
離婚
の訴え(
離婚
訴訟
)により
離婚
が認められることになります。
また、Cさんは、Bさんに対して、Aさんとの
不貞行為
を理由として、不法行為に基づく損害賠償請求を行うこともできます。
この場合、AさんとBさんは、Cさんに対して共同不法行為者としての責任を負うこととなりますので、AさんとBさんのどちらか片方が
慰謝料
全額を支払った場合には、求償権が発生することとなります。なお、その場合にそれぞれがいくらの責任を負うかは、事案により異なります。
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